アマゾン、無人飛行機での宅配を計画 〜 4〜5年以内での実用化を期待

 アマゾン(Amazon)は、小型無人飛行機(ドローン)を使った配送サービスの立ち上げを計画している。同社のジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)が、CBSテレビの報道番組「60ミニッツ」で明らかにした。

 ロサンゼルス・タイムズによると、アマゾンの同計画は、「オクトコプター」と呼ばれるドローンに商品を積んで、受注から30分以内に配送するというもの。

 同サービスを実施するには、連邦航空局(FAA)の認可が必要となる。手続きが順調に進めば、4〜5年以内に実現する見通しだ。

 ドローンは、衛星利用測位システム(GPS)を使って位置情報を把握できる。アマゾンは、年間79ドルの会費を払う消費者に対し、注文品を翌日に配達する「プライム」サービスを展開することで固定利用客の増大に成功。

 その後さらに、倉庫および配送設備の効率改善や、都市部の近くに置く配送センターを増やすことで、配送時間の短縮に注力してきた。

 ベゾス氏によると、ドローンは同社が配送する商品の86%を占める重さ5ポンド以下の小包を運ぶことが可能で、「配送センターから半径10マイル以内での活用に適しており、都市部の消費者の大部分をカバーできる」。

 ただ、実用化までにはコストや騒音、安全、プライバシーといった課題を解決する必要があり、ドローン配達計画はまだ研究&開発段階にあると言える。

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