リオで大規模冠水 五輪、W杯に懸念も

 【共同】ブラジル・リオデジャネイロ州内各地で11日、大雨の影響による大規模な冠水が発生し、一部自治体が非常事態を宣言した。

 死者は伝えられていないが、州都リオデジャネイロでは来年のサッカー・ワールドカップ(W杯)の試合が行われるほか、2016年の五輪開催都市でもあり、脆弱な都市基盤に懸念の声が出ている。

 冠水では、土砂崩れや冠水で幹線道路が通行止めになった上、鉄道も不通になり、空港も一時閉鎖された。リオ州では毎年12月から数カ月間、大雨が続き洪水が多発。過去に死者や行方不明者も多く出ているが、五輪などに伴う好景気を見込んで地方からの人口流入が続き、住宅地が拡大。治水や災害対策が追いつかない状況だ。

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