9州で死刑執行 判決数は最低水準

 【共同】調査団体「死刑情報センター」は19日、米国で死刑制度がある32州のうち今年実際に死刑を執行したのは9州だったと発表した。死刑判決は19日までの集計で80件で、死刑制度が復活した1976年以後の最低水準が続き、ピークだった94、96年の315件から激減した。

 執行州の数は昨年も9州だったが、執行件数は昨年の43件から39件に減少した。同団体は、死刑制度支持は近年減少し続け、ギャラップ社の世論調査では過去40年で最低の60%まで下がったと指摘した。

 米国の死刑執行に使われる薬物の多くは欧州製だが、死刑執行目的の場合は輸出を拒まれるケースが多く、各州当局による入手が困難になったことも執行減少の原因と分析している。

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