MSトップの選定が大詰め〜フォードのムラリー氏は残留表明

 マイクロソフト(MS)の次期最高経営責任者(CEO)選びが最終局面に入っていることが分かった。一方、有力候補と目されていたフォードCEOのアラン・ムラリー氏は7日、MSに移籍する考えがないことを明らかにした。

 ロイター通信が消息筋の話として報じたところによると、MSはスティーブ・バルマーCEOの後継候補者として、事業開発担当者のトニー・ベイツ氏やクラウド・エンタープライズ部門責任者のサトヤ・ナデラ氏、社外ではノキアの前CEOであるスティーブン・エロップ氏など「数人」に絞り込んだ。

 一方、ムラリー氏はAP通信に対し、少なくとも2014年は現職にとどまる意向を表明した。消息筋によると、ムラリー氏は既にMSの後継者選びから外れたという。

 ムラリー氏に対してはこれまで、複数の有力投資家がMS次期CEOへの就任を水面下で働き掛けていた。一方でMS役員の間では、「企業文化とリーダーシップのスタイル」(消息筋)の面で氏の適性を疑う声も上がったという。

 消息筋によると、ムラリーCEOの動向にメディアの興味が集中して新型「マスタング」など主力製品の発表があまり注目されず、フォード役員らが不満を募らせていた。

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