ブラジルと移送条約署名 犯罪引き渡しへ環境整備
- 2014年1月24日
- 世界のニュース
【共同】日本とブラジル両政府は24日、相手国で服役中の受刑者を母国に移して服役させることを可能にする「受刑者移送条約」に署名した。日本側はブラジルとの間で国外逃亡した犯罪人の引き渡し条約締結を目指しているが、交渉は停滞している。日本としては司法手続きをめぐるブラジルとの協力を強化することで、交渉進展に向けた環境整備を図る狙いがある。
移送条約は、相手国への受刑者移送に(1)両政府と受刑者が同意(2)刑期の残りが1年以上—などが条件になると規定。岸田文雄外相とコレアドラゴ駐日ブラジル大使が署名した。政府は今国会に締結承認案を提出する。
外務省によると、昨年12月末現在、ブラジルに日本人受刑者はいないが、日本には240人のブラジル人が服役中。条約が発効すれば、一部の刑期をブラジルの刑務所で服すことが可能になる。
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