不在者投票中止相次ぐ タイ、首都では死者も

 【共同】反政府デモが続くタイで26日、2月2日に予定される総選挙の不在者投票が行われた。総選挙延期を求める反政府派は首都バンコクや同国南部で投票所を封鎖するなどして妨害し、バンコク全域で投票が中止された。行政当局によると、バンコクでは発砲などで反政府派のリーダーの1人が死亡、計13人が負傷した。

 インラック首相はバンコクなどに非常事態宣言を発令しているが、反政府派の妨害行為の抑制には結び付いていない。混乱を懸念する選挙管理委員会は選挙の延期を勧告しており、28日に政権側と協議する。延期を決めた場合、不在者投票が無効になる可能性がある。

 不在者投票は全国計153カ所で実施。反政府派は各地の投票所前に詰めかけ、出入り口を封鎖。選管によると、バンコク50地区の全ての投票所と、総選挙をボイコットした野党民主党の地盤である南部計15県のうちスラタニ県など9県で中止に追い込まれた。

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