「政策協議」できしむ連立 安倍官邸に公明不信感 自民執行部は板挟み

 【共同】安倍晋三首相とみんなの党の渡辺喜美代表が政策協議の推進で一致したのを機に、自民、公明両党の連立政権にきしみが出ている。首相は集団的自衛権の行使容認に反対姿勢の公明党をけん制し、妥協を引き出す狙いだとみられるが、かえって不信感が増幅しかねない。「寝耳に水」の自民党執行部は、官邸と公明党の板挟みとなっている。

 「特定秘密保護法のように、さまざまな法案について『責任野党』と協議する」。首相は29日、政策協議の真意を探ろうとした自民党の高市早苗政調会長と官邸で会った際、素っ気なく答えるだけだった。

 首相が第1次政権当時、行政改革担当相として起用し、親密な関係を続けている渡辺氏に電話で政策協議を呼び掛けたのは24日。公明党はおろか自民党執行部も蚊帳の外に置かれたままだ。

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