化学物質搬出の加速要求 シリアに米が疑念

 【共同】シリア化学兵器の廃棄をめぐり、化学兵器禁止機関(OPCW)は30日、オランダ・ハーグの本部で執行理事会を開き、遅れている化学物質の国外搬出について協議した。シリア政府が故意に遅らせているのではないかとの疑いを抱いている米国の代表は深い懸念を表明し、速やかな搬出を強く求めた。

 OPCWの計画では、サリンの原料など危険性の高い化学物質は昨年末までにシリア国外に搬出する目標だったが、同国政府は期限を守れなかった。これまで今月7日と27日に搬出されたが、米国によると、危険性が高い化学物質の4%、比較的危険性が低い化学物質の2%が運び出されただけにとどまっている。

 OPCWによると、シリア政府は治安状況を遅れの理由とし、搬出作業に必要な装備品が不足していると説明している。一方、ミクラク米大使は理事会で装備は十分との見方を示した。

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