無人機飛ばして交通を把握〜ルノーの試作車

 仏自動車大手ルノーは11日までに、走行中に上空から路面の状態や交通状況をつかめる無人飛行機(ドローン)を搭載したスポーツ多目的車(SUV)の試作品を発表した。

 USAトゥデイによると、ドローンは小鳥ほどの大きさで、屋根の一部に格納される。操作はダッシュボードのタブレットかGPS機構を使って行い、ドローンが空からとらえた車の周囲の状況の画像や動画が車内に送信される。

 ワイヤード誌のデーモン・ラブリンク編集者は「現時点では現実性よりも話題集めの仕掛けという水準を出ないが、なかなか理にかなっている」と評価した。一方、IT関連ニュースの電子掲示板スラッシュドットは、ニック・コラカウスキー氏が「同乗者が使うように設計されても、ドライバーの注意力を低下させる新しい要因になる可能性がある」という懸念を伝えた。

 車載ドローンの実用化はまだ当分先と考えられるが、コラカウスキー氏は「フォードやテスラがすぐにもこの発想に興味を持つ可能性がある」と指摘しながら「連邦航空局(FAA)は早急に国内でのあらゆるドローンの使用に関する規則を作る必要がある」と主張した。

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