酪農業界も大規模データ時代に突入

 一見するとIT業界とは無縁の酪農業界にも、大規模データ(Big Data)の波が押し寄せている。乳牛の健康状態や牛乳に関するデータを日々収集して分析し、経営効率化と利益率向上に生かそうという動きだ。ビジネスウィークによると、10月初めにウィスコンシン州マディソンで開催された米国酪農業界最大の見本市「世界乳製品エクスポ(World Dairy Expo)」で、その最新技術の一部が披露された。

▽アイフォーンを利用

 カナダのデイリー・クオリティー(Dairy Quality)は、牛乳に含まれる体細胞の数を調べる小型端末「ミルク・ガーディアン(Milk Guardian)」を開発した。体細胞値の高い乳牛は、乳腺炎を起こしている可能性がある。

 使い方はいたって簡単で、アイフォーン(iPhone)にミルク・ガーディアンを装着し、乳牛から採取した乳を載せたプラスチック製スライドを… 続きを読む

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