北京で北三陸の復興紹介 岩手の水産業者が講演

 【共同】岩手県洋野町の海産物販売業、下苧坪之典さん(33)が11日、北京市で在留邦人らを前に講演、東日本大震災から3年たった同町など北三陸地域の現状や復興に向けた取り組みを紹介した。都市部や海外市場の情報が少ないとして「都市部などと連携を深め、北三陸ブランドを売り出していきたい」と語った。

 ワカメなど豊富な海産物がとれる洋野町は、津波で漁港施設が壊滅的な打撃を受けた。震災後、下苧坪さんは全国各地を飛び回り、同町の海産物の安全性などを訴え、地域の復興に尽力してきた。

 北京日本人会などが主催した講演会には、約80人が出席。下苧坪さんは「震災で内陸に移った人が多く、(沿岸部で)水産業者が仕事を増やそうと思っても人手が足りない」などと、地域の現状や課題を説明した。

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