FRB副議長就任へ公聴会 米上院でフィッシャー氏
- 2014年3月13日
- アメリカ発ニュース
【共同】イスラエルの前中央銀行総裁で、米連邦準備制度理事会(FRB)副議長に指名されたスタンレー・フィッシャー氏が13日、米上院の銀行住宅都市委員会で人事承認のための公聴会に臨んだ。失業率は依然として高過ぎるなどとして、現時点では「最大雇用と物価安定の達成には拡大的な金融政策の継続が必要だ」と強調。金融危機で明らかになった巨大金融機関の「大きすぎてつぶせない」問題への対応など、金融規制・監督の強化にも意欲を示した。
FRBは1月に量的金融緩和の縮小を開始。フィッシャー氏には金融政策を混乱なく平時に戻す「出口戦略」のかじ取りでイエレン議長を支える役割が期待されている。
フィッシャー氏は経済学者や政策立案者として知られ、シカゴ大やマサチューセッツ工科大(MIT)で教えた。FRBのバーナンキ前議長は教え子のひとり。国際通貨基金(IMF)の筆頭副専務理事としてアジア経済危機に対応したほか、2005年から13年までイスラエル銀行(中央銀行)総裁として金融危機下の同国経済を支えた。
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