アイオワ州のデータ・センター景気は健在 〜 匿名企業が大型計画を申請

 寒冷気候を活用した米国内データ・センターの集積地としての地位をすでに確立しているアイオワ州に、新たな大型データ・センター建設計画が持ち込まれた。

 データ・センター・ノーレッジ誌によると、同州の西デモイン市は現在、匿名企業による「プロジェクト・アルーヴィオン(Project Alluvion)」という総額2億5500万ドルの建設申請書を審査中だ。

 同市が申請内容を認可すれば、同申請書はアイオワ州政府の経済開発局に持ち込まれる。申請書によると、同データ・センターが稼働すれば、84件の新規雇用がもたらされる。

 計画によると、同データ・センターは4段階で建設される。将来に発生する税収から1800万ドルを同市が融資することで、建設費の一部が調達される内容。

 マイクロソフトが同市に建設した大型データ・センターは、2013年の課税対象価値として1億4600万ドルと評価されたことから、今回の建設申請にあるデータ・センターはそれよりも大型となる。

 マイクロソフトは、「プロジェクト・マウンテン」という開発コード名のもとに、同市のデータ・センターに6億7910万ドルを投じて大々的に拡張する計画をすでに発表している。

 また、グーグルとフェイスブックもアイオワ州で運営するデータ・センターを拡張する計画を進めている。

 同州には、すでに決まったデータ・センター投資計画が総額14億ドル以上に達しており、米国内のデータ・センター集積地としての地位がさらに強まる見通しだ。

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