子育てに専念する母増える〜60年代からの減少傾向に変化
- 2014年4月10日
- アメリカ発ニュース
米国では職を持たず家で子育てに専念する母親が増え続けていることが、ピュー・リサーチ・センターの調査で分かった。20世紀末まで約30年間続いた低下傾向が転換したことを示すという。
ウォールストリート・ジャーナルによると、外で働かず家庭にとどまる母親の割合は1967年には約50%だったが、その後数十年間にわたって低下が続いた。ところが99年の23%で底を打ち、2012年には18歳未満の子供を持つ母親で職を持たない割合は29%に上昇した。
働かない母親が増えているのは、人口構成、経済的、社会的な要因が絡み合った結果と考えられる。家にいる母親のうち「家族の世話をするために自らそうすることを選択した」という女性が最も多いのは既婚者グループで85%に上り、独身者では41%、同居者のいるグループでは64%だった。
働く女性はリセッション(景気後退)によっても減っており、母親が子育てに専念することが比較的多い移民や、障害があって働けないという女性も増えている。子育てに専念する母親の割合は08年のリセッション期(26%)以後も増えており、「仕事が見つからないため働いていない」という母親は00年の1%から約6%に増えた。
一方、大卒以上の学歴を持ちながら家にいる母親の割合は00年に20%、12年は21%とあまり変わらず、高学歴者は経済的に成功しているため仕事を続けている可能性がある。調査は13年、3341人を対象に行われた。
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