東レ、新工場を米に建設〜メキシコでも検討

 東レは2016年度までに、数十億円を注ぎ込む新たなエアーバッグ用織物工場をインドと北米で計画している。インド工場は、安全基準の厳格化の中で予想されるエアーバッグ需要増加への対応が期待され、北米工場は2020年までにエアーバッグ生地の生産でグローバルリーダーとなることを目的とする。現在、同社の位置付けは3位。エアーバッグ用繊維へのグローバル需要は2020年まで年7%ずつ上昇すると見られている。

 同社は日本国外の事業強化を進めている。例えば韓国では、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂「トレリナ」製造工場を、2016年4月に稼働開始、年間8600トンを生産する。現在、東レの生産拠点は日本、中国、タイ、チェコ。周辺地域への商品提供に向けて、メキシコへの拠点設置も検討中だ。また、ナイロン生産の増加も計画しており、2015年からは自社のタイ工場でエアーバッグ用ナイロン繊維の生産量を拡大する予定。これにより、タイと日本の工場合わせた生産能力は、30%増の年間3万2000トンとなる。

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