軍事衛星契約は競争妨害 宇宙企業が米空軍提訴

 【共同】宇宙ベンチャーのスペースXは28日、米空軍がロッキード・マーチンなどの合弁会社と軍事衛星打ち上げの長期契約を結んでいることで市場競争が妨げられているとして、参入を求める訴訟を米連邦請求裁判所に起こしたと発表した。

 共和党有力者のマケイン上院議員も同日までに国防総省に書簡を送り、契約実態や打ち上げ費用に関する調査を求めた。

 スペースXによると、空軍は昨年、ロッキードとボーイングの合弁会社「ユナイテッド・ローンチ・アライアンス」と計36回の打ち上げ契約を締結。1回の打ち上げ費用はスペースXのファルコン9ロケットの4倍と高額で、安全保障上の理由で対象外となっているスペースXと契約すれば、空軍は年間10億ドル(約1020億円)を節約できるとしている。

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