アマゾン、SFで独自の配送サービスを試験

 オンライン小売り最大手アマゾンは、サンフランシスコで独自の配送サービスの試験を開始した。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、アマゾンは商品を購入者の自宅に届ける最終段階だけを自社で行おうとしており、プロフットボールNFLフォーティナイナーズの旧本拠地である市内キャンドルスティック・パークにこのほど、食料品の即日配達を行う明るい緑色の「AmazonFresh」トラックを配備した。

 最終配送を自前で行うことで、遅配が起きやすいクリスマス商戦期などに一部でも配送を管理できるようになる。アマゾンが証券取引委員会(SEC)に提出した報告書によると、売り上げに占める配送コストの割合は2009年以来上昇が続いており、自前の配送に切り換えることで費用削減効果も期待できる。

 アマゾンが24日発表した1〜3月期決算は、売上高は前年同期比23%増の197億4000万ドルだったが、配送費用が31%増加したほか、クラウド・コンピューティングなど新しい事業への投資がかさみ、利益は8200万ドルから1億800万ドルへの微増にとどまった。

 アマゾンの独自配送は、アマゾンの商品の大半を運んできたUPSやフェデックス、郵政公社にとっては脅威だ。アマゾンと競合するウォルマート・ストアズ、イーベイ、グーグルも独自の配送サービスを試験している。

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