リコール遅れの罰金10倍に〜運輸省、自動車対象に提案

 自動車メーカーがリコール(回収・無償修理)を届け出るのが送れた場合の罰金を現行の10倍近く、最高で3億ドルに引き上げることを盛り込んだ法案を、運輸省が29日、議会に提出した。

 連邦議会では現在、ゼネラル・モーターズ(GM)が死亡事故も引き起こした点火スイッチの欠陥を長年放置し、259万台の大量リコールに発展させた問題をきっかけに、自動車業界を管轄する運輸省道路交通安全委員会(NHTSA)にも厳しい目が向けられている。

 ブルームバーグ通信によると、リコール遅れの罰金引き上げは、高速道路建設や交通規制強化に3020億ドルをつぎ込むオバマ政権の4年計画の一部。

 法案提出を発表したアンソニー・フォックス運輸長官は、「これはわれわれが大変重く考えている問題だ。届け出の遅れは数字の間違い以上の深刻な問題であることを明確にするためにも、罰金は高くてよいと考える」と述べた。

 リコール関連ではほかに、欠陥が見つかった時に車の使用中止を求められる権限を当局に与える条項も盛り込まれた。

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