ディメンション・データ、ネクサスを買収 〜 データ・センターを5年で4倍に

 NTT子会社で世界的IT企業のディメンション・データ(Dimension Data)は、カリフォルニア州拠点のIT企業ネクサス(Nexus)を買収した。

 ディメンション・データは、データ・センター事業を2018年までに現在の4倍にあたる40億ドルに拡大する計画だ。

 データ・センター・ノーレッジ誌によると、ディメンション・データはネクサス買収によって、米国事業を40%拡大し、特に米国西部と南西部、そして南東部での事業を強化する。

 ディメンション・データは現在、世界の主要地域において10億ドル規模のデータ・センター事業を展開する。世界で12の公共クラウド電算施設を運営し、向こう数四半期中にその数を増やす予定だ。

 ワンクラウド(OneCloud)の提携先を通じてクラウド電算施設を格段に拡張したことで、ディメンション・データのクラウド施設面積は世界最大規模の一つとなっている。

 今回の買収にともなって、ネクサスの社員657人はディメンション・データに転籍する。

 両社の資産を合わせることで、ディメンション・データは米ICT(information and communications technology)業界においてサービスとソリューションを提供する主要企業の一つとなる。

 ディメンション・データは、ネクサスを吸収することで、特にデータ・センターや協業システム、大企業向け接続網、セキュリティー、そしてクラウド分野のサービスとソリューションを一気に拡充できると考えている。

 ディメンション・データ・アメリカズ(Dimension Data Americas)のマーク・スラガ最高経営責任者(CEO)は、「(ディメンション・データとネクサス間では)事業の地理的および顧客面での重複がほとんどないため、(ネクサス買収によって)ディメンション・データは南北米州大陸において事業拡大を補強でき存在感を大幅に強められる」と語った。

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