米4月失業率6.3% 5年7カ月ぶり低水準

 【共同】米労働省が2日発表した4月の雇用統計(速報、季節調整済み)によると、失業率は前月から0.4ポイント低下し6.3%に改善した。2008年9月以来、5年7カ月ぶりの低水準。景気動向を敏感に映す非農業部門の就業者数は前月から28万8000人増えた。

 就業者数は、36万人増を記録した12年1月以来、2年3カ月ぶりの大幅な伸びを示した。今年2月と3月も上方修正され、3カ月連続で20万人の大台を超えた。失業率6.6%、就業者数21万人増を見込んでいた市場予想よりも、いずれも大きく改善した。

 悪天候の影響で冬場に一時足踏みしていた雇用情勢は、安定した回復を示した。米連邦準備制度理事会(FRB)は、市場に大量のお金が出回るようにする量的緩和政策の縮小ペースを速める可能性がありそうだ。

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