トヨタ、営業益伸び急減速 14年は6年ぶり最高益
- 2014年5月8日
- 世界のニュース
【共同】トヨタ自動車は8日、2015年3月期の連結営業利益が前期比0.3%増の2兆3000億円になるとの予想を発表した。14年3月期の営業利益は73.5%増の2兆2921億円と6年ぶりに最高益を記録。15年3月期は2年連続で2兆円超と最高益を更新するが、輸出の採算が改善する円安効果が薄れ、消費税増税も逆風とみて伸び率は急減速する。純利益は2.4%減の1兆7800億円と3年ぶりに減益となる予想だ。
14年3月期の連結売上高は16.4%増の25兆6919億円。連結営業利益では、円安の影響が9000億円分押し上げたほか、消費税増税前の駆け込み需要や好調な海外販売が寄与した。リーマン・ショック前の08年3月期の2兆2703億円を上回ったが、2月に上方修正した予想(2兆4000億円)には届かなかった。
自動車産業は裾野が広く、日本経済をけん引する役割が期待される。電機、鉄鋼メーカーとも自動車部品などで連携が強まっており、自動車メーカーの業績は他産業への波及も大きい。製造業最大手トヨタの15年3月期の慎重な業績予想は、日本企業の景況感に影響を与える可能性もありそうだ。
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