信頼醸成への対話で一致 南シナ海で中ASEAN

 【共同】中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の一部加盟国が領有権を争う南シナ海問題などをめぐり、中国とASEANは29日、タイのパタヤで非公式の高級事務レベル会合を開いた。双方は南シナ海情勢の安定と、円滑で効果的な対話確保の重要性で一致。紛争防止のための「行動規範」の将来的な策定に向けて、相互信頼の機運を醸成する対話を継続することで合意した。

 ASEANと中国は7月8日に開いた同様の非公式会合で、9月に行動規範づくりの公式協議を始めることで合意した。だがフィリピンなどが南シナ海の領有権問題をめぐる姿勢を先鋭化させたことを背景に、中国は態度を硬化し、7月11日の外相会議では一転、正式合意に応じなかった。

 インドネシアは9月、係争海域での軍事訓練をやめ、係争地を占領しないことなどを規定した草案をASEAN各国に提示。ASEAN側は今後の議論のたたき台とすることで原則合意している。

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