スプリント、スマートフォン販売で4位転落 〜 Tモバイル、価格競争が奏功

 ソフトバンク傘下の米携帯電話サービス会社(キャリヤー)スプリントはこれまで、業界3位の地位を維持してきたが、2014年第1四半期(1〜3月)に、業界4位のTモバイルUSにスマートフォンの販売数で追い抜かれた。

 シカゴ・トリビューン紙によると、上位3社を追い上げるために、激しい価格競争を展開したTモバイルは、同期中に約600万台のスマートフォンを販売し、約500万台を売り上げたスプリントを抑えた。カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチの調査で明らかになった。

 米市場における期中の携帯電話全体に対するスマートフォンの割合は87%に拡大。Tモバイルでは2013年から通話料金やデータ通信料金の引き下げによって競合キャリヤーからの切り換え加入者の獲得策をどこよりも激しく実施してきた。

 加入者数全体ではスプリントは3位のままで、近い将来にTモバイルに抜かれる可能性はそれほど高くない。しかし、Tモバイルの価格競争が奏功していることは今回のスマートフォン販売数で証明されたと言える。

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