マイクロソフト、予測解析サービスを7月に投入 〜 使い勝手を格段に向上

 マイクロソフト(Microsoft)は、クラウド対応の包括的予測解析サービス「アジュール・マシン・ラーニング(Azure Machine Learning)」の提供を7月に開始する。

 予測解析に対する需要は増えているが、現在の方法は難しいという問題があることから、マイクロソフトは、アジュールを活用して機械学習を改善することで、予測分析サービス強化を図った。

 ニューヨーク・タイムズによると、アジュール・マシン・ラーニングは、マイクロソフトの独自ソフトウェアとオープン・ソース・ソフトウェアを一体化したもので、ドラッグ・アンド・ドロップ形式で非常に使いやすいのが特徴だ。それによって、予測解析サービスがこれから一般化する可能性も期待される。

 アジュール・マシン・ラーニングを利用するには、マイクロソフトのクラウド・サービス「アジュール(Azure)」にデータを保管するだけでよい。

 利用者がアマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS=Amazon Web Service)といった競合クラウド・サービスでデータを保管している場合は、データをアジュールに移す方法をマイクロソフトが提供する。

 アジュール・マシン・ラーニングの料金は未発表。

 機械学習コンピュータを利用する予測解析は、インターネット検索や不正検出、製品推奨といった機能を可能にするために一般的に利用されている。

 オンラインで自動的に保管されるデータの増加にともない、性能の保守管理ほか、病院サービスの手配、疾病流行の予想など、ほかの目的でも機械学習の応用が期待される。既存の機械学習手法に比べて使いやすいアジュール・マシン・ラーニングは、そういった新需要も獲得できる可能性がある。

 一方、グーグル(Google)やアマゾンも予測解析分野に乗り出す可能性が高く、IBMも独自予測解析ソフトウェアのクラウド事業での応用を画策している。

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