モバイルOSにキル・スイッチ搭載 〜 マイクロソフトとグーグル、9月から
- 2014年6月20日
- ハイテク情報
マイクロソフト(Microsoft)とグーグル(Google)は、それぞれのモバイルOSであるウィンドウズ・フォン(Windows Phone)またはアンドロイド(Android)で作動するスマートフォンに盗難対策機能の起動施錠(Activation Lock)を9月から搭載する。
同機能は通称、「キル・スイッチ(kill switch)」と呼ばれている。
キル・スイッチが搭載される端末には、サムスン電子やノキア、モトローラといった大手メーカーの製品が含まれる。
ニューヨーク・タイムズによると、キル・スイッチ機能が搭載されれば、盗まれたスマートフォンに記録された個人情報を遠隔消去したり、他人が使えないようにしたりできる。再び使えるようにするには、所有者本人しか知らない暗証語を入力した場合のみ。
最近、ニューヨークとロンドン、サンフランシスコでスマートフォン盗難件数が減少しているという統計が発表された。当局は、キル・スイッチ導入が盗難減少につながると以前から訴えてきた。
同統計は、「キル・スイッチが搭載されたスマートフォンは、転売を企む窃盗集団にとって魅力が低い」という仮説を裏付けた形だ。
アップルが盗難防止機能をアイフォーン(iPhone)に導入する前の半年と導入後の半年を比べると、アイフォーン強盗の発生件数はサンフランシスコで38%、ロンドンで24%低下した。
ニューヨークでは、2014年1〜5月のアップル製品強盗件数が前年同期比で19%減少、重窃盗は29%減少した一方、サムスン製品の盗難は51%増えた。
サムスンは4月に、スマートフォン最新機種「ギャラクシー(Galaxy)S5」に盗難防止機能を搭載した。
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