牛・豚関税で妥協点探る セーフガード条件が焦点

 【共同】日米両政府は30日、環太平洋連携協定(TPP)交渉の事務レベル協議を東京都内で再開した。日本が「聖域」として保護したい農産物の重要5項目のうち、難航している牛・豚肉関税の扱いなどで妥協点を探る。輸入急増時に関税を引き上げて国内市場を守る緊急輸入制限(セーフガード)の発動条件などが焦点となる。

 参加する12カ国の中で経済規模が大きい日米両国が歩み寄れば、7月3日からカナダで開かれる参加国全体の交渉官会合で議論が大きく前進し、政治決着の舞台となる閣僚会合を開催する機運が一気に高まる可能性がある。

 ただ、米国は11月に議会の中間選挙を控えており、妥協は難しいとの見方が強い。日本も国内農家保護のため安易に譲歩しない考えで、難しい交渉になりそうだ。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る