15、16年は3%超成長見込む サンフランシスコ連銀総裁

 【共同】サンフランシスコ連邦準備銀行のウィリアムズ総裁は30日、アイダホ州サンバレーでの講演で「2015年、16年は3%を少し越える程度の実質国内総生産(GDP)成長を見込んでいる」と述べ、堅調な雇用創出に十分な成長になるとの見方を示した。今年の4〜6月期以降も、マイナス成長だった1〜3月期から緩やかに持ち直し3%超の成長になると予想した。

 また、自然失業率は5.25%程度と見込んでいるとし、現在の6.3%はまだまだ高いとの見方を示した。失業率は今年末に6%程度まで下がって、来年末までに5.5%を下回り、自然失業率の5.25%には16年前半に達すると予想した。住宅市場に関しては回復の勢いが鈍っているとし、住宅販売・建設は期待したほど強くなっていないと指摘。住宅ローン金利の上昇が住宅市場減速の主因だとした。

 総裁は、連邦準備制度理事会(FRB)がとってきた量的金融緩和策はデフレを避け、経済を正常化させるのに効果を発揮してきたと強調。時期尚早な緩和策からの離脱は、結局、正常化するまでの時間を長引かせることになると述べた。

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