琴とピアノで「六段の調」 120年ぶり、ウィーンで

 【共同】ウィーンの日本大使公邸で15日、琴とピアノによる箏曲「六段の調」などの演奏会が開かれた。オーストリア・ハンガリー帝国の音楽家ボクレットによって19世紀末にピアノ用に編曲された「六段の調」が、約120年ぶりに日本の公邸で披露された。

 1887〜90年に駐ウィーン日本公使を務めたのは、大垣藩の11代藩主だった戸田氏共伯爵。極子夫人は琴の名手だった。

 当時、戸田家のピアノ教師をしていたボクレットは、極子夫人による八橋検校作曲「六段の調」の演奏を採譜し、ピアノ用に編曲。その後、ブラームスが公邸で夫人の生演奏を聴き、西洋の色彩が濃くなりすぎたボクレットの楽譜に鉛筆で修正を加えた。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る