スマートフォンを充電できるバッグが大人気 〜 予想外の需要で生産追いつかず

 スマートフォンの普及にともない、携帯電話用充電器が付いたファッション商品の供給が追いつかないという事態が生まれている。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、充電器を内蔵したおしゃれなハンドバッグ「エンパワード・バッグス(EmPowered Bags)」を発売したエンパワード・バッグスでは、 数ヵ月で売り切れると予想して入荷した200個がわずか48時間で完売した。

 テレビ通販大手QVCも2013年末に、口紅型の充電器を各色取りそろえて売り出したところ、1日で38万個という同社最高の販売を記録した。

 充電器付きの小型バッグ「マイティー・パース(Mighty Purse)」を販売するハンドバッグ・バトラー(Handbag Butler)のリア・ターナー総支配人は、「当初はためらう人が多かったが、最近ではファッショナブルな技術製品が非常に強く求められようになった」と話す。

 エヴァーパース(Everpurse)の創業者リズ・サルセド氏は、個人的な必要性から充電器付きバッグを自分用につくったところ、周りから「自分にも」という要望が殺到したため、クラウドファンディング・サイトのキックスターターに事業案を提出して一般消費者からの寄付金(小口投資)を募ったところ、目標の2倍以上に相当する約25万ドルの資金を集めて起業にいたった。

 エヴァーパースは2013年の年末商戦前に売り切れ、今でも在庫はない。現在は財布型の小型版や初代デザインの刷新版を準備中で、夏の終わりまでには入荷予定だとサルセド氏は話す。

 それらのスマートフォン充電器関連商品のメーカー群は、電池持続時間が非常に長い携帯電話が登場するまで、充電機能付きファッション製品の市場は残ると期待している。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る