HGST、1.8テラバイトのHDDを市場投入 〜 2.5インチ型では業界最高
- 2014年7月21日
- ハイテク情報
ウェスタン・デジタル(Western Digital)傘下の日立グローバル・ストレージ・テクノロジーズ(HGST=Hitachi Global Storage Technologies)は、毎分1万回転(10K)の2.5インチ型ハード・ディスク・ドライブ(HDD)「ウルトラスター(Ultrastar)C10K1800」の出荷を開始した。
記憶容量は、10Kの2.5インチ型HDDとしては業界最大となる1.8テラバイトを実現した。
データ・センター・ノーレッジ誌によると、既存のウルトラスター機種は毎秒6ギガビットのSASインターフェイスを実装しているが、C10K1800の投入を機にC10K機種はすべて毎秒12ギガビット対応となる。
HGSTはまた、C10K1800のランダム書き込みとシークエンシャル性能を大幅に向上させた。
HGSTによると、法人市場はHDDから半導体(ソリッド・ステート)ドライブ(SSD)への移行が進んでいるが、ギガバイトあたりのコスト効率において、10Kハード・ドライブの需要は引き続き高い。
HGSTは、階層ストレージ構成のSSDならびに毎分1.5万回転の高性能HDDの補完用途としてC10K1800の利用に期待している。
C10K1800は、ディスク基盤キャッシング技術のメディア・キャッシュ・アーキテクチャーを採用し、停電といった突発的な電源遮断時の信頼性とデータ保全性を向上したことに加えて、容量が限定されたNANDやフラッシュ基盤不揮発メモリーに比べて書き込み性能の大幅な向上を図った。
セキュリティーおよび暗号化機能オプションとしては、ISE(Instant Secure Erase)やTCG(Trusted Computing Group)のエンタープライズSSC(Enterprise SSC)に準拠したSED(Self-Encrypting Drives)、米国連邦情報処理規格(FIPS=Federal Information Processing Standard)140-2レベル2に準拠したTCGエンタープライズSEDに幅広く対応した。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年4月29日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
米商務省、TSMCのアリゾナ工場への投資を提案 〜 米中緊張悪化を背景にチップの国産化に重点
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか
-
2024年4月15日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV生産コスト、27年にはガソリン車より安く~ガートナーが予想
-
人間の労働力の方が人工知能より安価 〜 MITの研究、雇用機会の大部分は人工知能にまだ奪われないと結論
-
ドローン配送に現実味~運用範囲広がる