アップル、第1期に8000万台を発注か 〜 大型画面の新型アイフォーン

 アップル(Apple)は部品業者に対し、アイフォーン(iPhone)の新型2機種を7000万〜8000万台生産するようアジアの受託製造業者に要請したもよう。

 ウォール・ストリート・ジャーナルが伝えた関係筋の話によると、アイフォーンの第1期生産台数としては過去最大で、従来より画面サイズが大きい両機種へのアップルの期待の大きさがうかがえる。

 新機種には、画面サイズが4.7インチと5.5インチの2種類ある。2013年秋に発売された現行機種の「5S」と「5C」はいずれも4インチで、第1期生産台数は5000万〜6000万台だった。

 アップルは、2012年に投入したアイフォーン5で画面サイズを4インチに大型化したものの、同時期にサムソン電子やほかの主要メーカーが4.8インチ型や5インチ以上の新機種を出し、ファブレット(画面サイズが従来のスマートフォンより大きく、小型タブレットより小さいスマートフォン)市場を創出したにもかかわらず、5Sと5Cで4インチを維持したままだった。

 ファブレットの需要は非常に強く、サムスンのスマートフォン販売台数もそれに支えられて大きく伸びた。その結果、アップルはこれまで固辞した4インチ設計から軌道修正し、4.7インチと5.5インチへの大型化に踏み切った。

 大型アイフォーンの製造では複数のディスプレイ製造業者が5.5インチ画面の増産に手間取っているため、今年秋での世界出荷に間に合うかどうか懸念されている。発売当初には5.5インチ型が品不足に陥るという予想もある。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る