車のエネルギー消費、大幅減〜2040年までに、EIA予測

 乗用車・小型トラック(軽量自動車)のエネルギー消費量が、2040年までに航空機や電車、船など他の交通手段より大きく減少する見通しであることが、エネルギー情報局(EIA)の予測で分かった。

 クリスチャン・サイエンス・モニターによると、EIA報告書「年次エネルギー見通し2014」は、交通手段のエネルギー総消費量に占める軽量自動車の割合が、12年の63%から40年には51%まで低下すると推定している。

 主な理由は燃費の改善。連邦政府は25年型車の企業平均燃費(CAFE)を54.5マイル/ガロンまで伸ばすよう義務付けており、改善は今後も続く見通しだ。

 軽量自動車の次にエネルギー消費量が大きいのはバス、トレイラーなどの大型車両で、12年の構成比は18%だった。政府は最近、貨物輸送トラックを対象に燃費規制の厳格化を発表したが、同部門のエネルギー消費量は40年までに10%増えると予想されている。

 このほか、航空輸送は12年の9%から40年までに微増、鉄道は微減、その他は現在の5%から3.5%に減少と、いずれも相対的な消費量の減少が見込まれている。

 輸送セクター全体の12年の消費量は、石油換算で1日1380万バレル(boe/d)に相当し、国内石油消費量の約28%を占めた。ピークは07年(1460万boe/d)だったが、40年には1310boe/dまで減少する見通しだ。

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