車のエネルギー消費、大幅減〜2040年までに、EIA予測
- 2014年7月25日
- 米国ビジネス
乗用車・小型トラック(軽量自動車)のエネルギー消費量が、2040年までに航空機や電車、船など他の交通手段より大きく減少する見通しであることが、エネルギー情報局(EIA)の予測で分かった。
クリスチャン・サイエンス・モニターによると、EIA報告書「年次エネルギー見通し2014」は、交通手段のエネルギー総消費量に占める軽量自動車の割合が、12年の63%から40年には51%まで低下すると推定している。
主な理由は燃費の改善。連邦政府は25年型車の企業平均燃費(CAFE)を54.5マイル/ガロンまで伸ばすよう義務付けており、改善は今後も続く見通しだ。
軽量自動車の次にエネルギー消費量が大きいのはバス、トレイラーなどの大型車両で、12年の構成比は18%だった。政府は最近、貨物輸送トラックを対象に燃費規制の厳格化を発表したが、同部門のエネルギー消費量は40年までに10%増えると予想されている。
このほか、航空輸送は12年の9%から40年までに微増、鉄道は微減、その他は現在の5%から3.5%に減少と、いずれも相対的な消費量の減少が見込まれている。
輸送セクター全体の12年の消費量は、石油換算で1日1380万バレル(boe/d)に相当し、国内石油消費量の約28%を占めた。ピークは07年(1460万boe/d)だったが、40年には1310boe/dまで減少する見通しだ。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
インフルエンサーとブランドをつなぐプラットフォームで台頭 〜 ショップマイ、1850万ドルを調達
-
シンケイ・システムス、魚の活け締め技法を機械化 〜 完成に接近、鮮魚流通網に革新をもたらす可能性
-
ドキュサイン、インテリジェント契約管理サービスを発表 〜 電子署名ソリューション以外に事業を拡大
-
2024年4月29日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
米商務省、TSMCのアリゾナ工場への投資を提案 〜 米中緊張悪化を背景にチップの国産化に重点
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか