ビキニ水爆資料集が復刊 「放射能の問題今も」

 【共同】1954年に米国がマーシャル諸島ビキニ環礁で実施した水爆実験に関する研究をまとめた「ビキニ水爆被災資料集」を、東京大学出版会が38年ぶりに新装版として復刊した。

 出版会の山坂大樹販売部長は「今年は水爆実験から60年の節目。東京電力福島第1原発事故で放射能の問題が続く今だからこそ、多くの人が手に取ってほしい」と話している。

 資料集は、東西冷戦を背景に核軍拡が進んだ当時の国際情勢や、操業中に被ばくした静岡県焼津市のマグロ漁船「第五福竜丸」乗組員の被ばく状況、放射性降下物「死の灰」の分析結果などを詳細に記述。広島・長崎の原爆に続く核兵器の被害となり、日本国内で反核世論が広がった経緯も取り上げた。76年に初版の千部が発行されただけで、最近は入手が難しくなっていた。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る