安全検査は搭乗後も続く?〜巨大スキャナーが機体ごと透視

 安全検査装置開発のラピスキャン・システムズ(Rapiscan Systems、カリフォルニア州)がこのほど、けん引用トラクターに積んで旅客機の外側を回りながら不正に持ち込まれた武器などを探知する巨大スキャナーの特許を申請した。

 ロサンゼルス・タイムズによると、「移動航空機検査システム(mobile aircraft inspection system)」と呼ばれるこの装置は、エックス線で機内客室および荷物室を検査する。空港で導入された場合、搭乗前に持ち物検査を受けた乗客は、搭乗後も知らないうちにもう一度検査されることになるかも知れない。

 ラピスキャンは「爆発物や武器、薬物、危険化学品、放射性物質といった禁制品は、乗客や貨物運搬車のほかにも飛行機のさまざまな部分に隠すことが可能だ」と説明し、巨大スキャナーの必要性を強調する。

 同社はこれまでに、乗客の全身が検査できる空港向けの固定式スキャナーを開発したが、その後搭載を義務づけられたプライバシー保護ソフトを加えられず、いくつかの空港に設置された同社の全身スキャナーは2013年に撤去された。

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