iPS、世界初の手術成功 難病女性の目に移植

 【共同】理化学研究所と先端医療センター病院(神戸市)のチームは12日、さまざまな細胞に成長できる人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った網膜の細胞を、難病「滲出型加齢黄斑変性」を患う兵庫県の70代女性の右目に移植、手術は成功したと発表した。iPS細胞から作った細胞を患者に移植する手術は世界初。

 がん化などの問題が起きないか確認するのが主な目的。京都大の山中伸弥教授(52)が開発したiPS細胞を使う再生医療の今後を占う手術として注目される。

 手術は理研発生・再生科学総合研究センターの高橋政代プロジェクトリーダーらが進める臨床研究の一環。高橋さんは記者会見で「無事に終わり、安堵している。大きな一歩だと思いたい」と語った。手術を担当した病院眼科の栗本康夫統括部長も「大きな節目を越えた」と話した。手術は計6人に行う計画。

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