シャープ、新型イグゾーを量産化へ 〜 クアルコムと共同開発の超省電力型
- 2014年9月15日
- ハイテク情報
シャープは、スマートフォンとタブレット向け省電力新型ディスプレイ「MEMS-IGZO」の大量生産を2017年に開始する計画だ。
シャープは、クアルコム(Qualcomm)子会社のピクストロニクス(Pixtronix)と2012年に提携し、MEMS-IGZOの開発を進めてきた。MEMS-IGZO技術は、携帯端末以外に大型ディスプレイにも応用される可能性がある。
コンピュータワールドによると、MEMS-IGZO技術は摂氏マイナス30度という極低温環境でもぼけない動画表示が可能のほか、既存の液晶ディスプレイ(LCD)と比べて色純度と色域に優れ、消費電力も少ないという特長がある。
ピクストロニクスのグレッグ・ハインジンガー社長によると、新型ディスプレイ搭載端末の電池寿命は、使い方によってLCDの場合の最大2倍に拡大する。
同社長によると、MEMS-IGZOディスプレイは「プログラム可能」のディスプレイ。たとえば、表示コンテントが動画またはテキストかによって消費電力を調整でき、色域や濃度、忠実性も端末の利用状況によって調整可能。
シャープは、ピクストロニクスからMEMS(microelectromechanical systems)技術のライセンス供与を受けている。
IGZO(indium gallium zinc oxide)は、MEMSシャッターに使用されるシャープの半導体技術。MEMS-IGZOディスプレイは、既存のLCD製造設備を使って製造される。
シャープはこのほど、MEMS-IGZOディスプレイの最新の試作品として、7インチ型のWXGAタブレットを披露した。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ