フィリップス、照明事業を分社化〜ヘルスケア・家電に力注ぐ
- 2014年9月24日
- 米国ビジネス
オランダの総合電機大手フィリップスは23日、123年の歴史を持つ照明事業を分社化すると発表した。利益率の高いヘルスケア・家電事業に専念するのが狙い。
ウォールストリート・ジャーナルによると、フィリップスはヘルスケアと消費者家電部門を1社に統合し、早ければ2016年にも新規株式公開(IPO)を実施して照明事業の分離・独立(スピンオフ)を完了する見通しだ。詳細は15年に発表する。
フィリップスは業績予想の下方修正が続き、煩雑な事業形態に対して批判の声が上がっていた。
フランス・ファン・ホーテン最高経営責任者(CEO)は同日、過去3カ月で2度目となる業績予想の下方修正に合わせ、分社化の計画を明らかにした。
同社によると、下半期の営業利益は前年同期を下回る見通し。米食品医薬品局(FDA)の査察を受けて閉鎖された医療用画像診断システム製造工場(オハイオ州クリーブランド)の問題と、中国経済の低迷を理由に挙げている。
フィリップスは1891年、オランダ南部のアイントホーフェンで白熱電球の生産を開始した。現在は電気シェーバー、コーヒーメーカーから医療用スキャナーまで幅広い製品を作っている。
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