アスベスト被害、国に責任 最高裁、泉南訴訟で初判断

 【共同】アスベスト(石綿)を吸って肺がんや中皮腫などを患った大阪・泉南地域の元工場労働者や遺族が国に損害賠償を求めた2件の集団訴訟の上告審で、最高裁第1小法廷は9日、「労働者の生命や健康を守るための粉じん対策を怠った」として国の賠償責任を初めて認める判決を言い渡した。

 2陣の患者原告30人と遺族に約3億3千万円の賠償を命じた大阪高裁判決が確定。原告敗訴だった1陣の二審判決は破棄され、審理が大阪高裁に差し戻された。

 2005年に兵庫県の工場周辺住民らの被害が発覚した「クボタショック」以降、石綿被害をめぐる訴訟が各地で起こされており、最高裁判決は全国で700人以上が原告となった建設アスベスト訴訟の行方や、国の救済策にも影響するとみられる。

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