クルドの町で防衛固め イスラム国、衰えず シリア空爆1カ月
- 2014年10月21日
- 世界のニュース
【共同】過激派「イスラム国」の壊滅を目指す米国が、イラクに続いてシリアで空爆を始めてから22日(シリア時間23日)で1カ月。作戦全体の「試金石」とみなされたシリア北部のクルド人の町アインアルアラブ(クルド名コバニ)では防衛固めにより陥落の危機はひとまず後退しつつあるが、2国にまたがるイスラム国の勢いは衰えていない。
「ドーン」と砲弾の音が響くと、約3キロ離れたアインアルアラブから白い煙が噴き上がるのが見える。国境を挟んだトルコ南東部スルチ近郊の丘では連日、テレビ中継するメディアと共に、数十人の難民が故郷を見守ろうと訪れている。
イスラム国は9月中旬からアインアルアラブの包囲攻撃を開始。米国は当初「陥落やむなし」という姿勢だったが、テレビ中継で「目に見える戦場」となったことなどから空爆を大幅に強化。アインアルアラブ空爆は130回以上に達し、一時は町の約半分を制圧したイスラム国は郊外まで退却した。
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