「石棺」密閉が2年遅延 放射性物質拡散の危険増す

 【共同】ウクライナ北部のチェルノブイリ原発で旧ソ連時代の1986年に大量の放射性物質拡散を伴う爆発事故が起きた4号機を覆う「石棺」を巨大なシェルターで密閉する作業の完了が、予定されていた来年10月から2017年11月へと大幅に遅れる見通しになった。資金の不足が主な理由。建設資金を管理する欧州復興開発銀行(EBRD)のビンス・ノバク原子力安全局長が24日、共同通信に明らかにした。

 「石棺」はコンクリート製で老朽化が進んでおり、30年とされる耐用期限は16年に切れるため、部分的な崩落などにより放射性物質が拡散する危険度が増す。EBRDは日本など主要国(G7)から追加資金の調達を急いでいる。

 ノバク氏によると、現在、6億1500万ユーロ(約840億円)の資金不足が生じているという。ノバク氏はこのうち当面の資金として1億ユーロの調達が急務と指摘、「時間は限られている」との認識を示した。

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