「魔笛」作曲の楽器公開 ウィーンで200年ぶり

 【共同】作曲家モーツァルト(1756〜91年)がオペラ「魔笛」などの作曲に使った鍵盤楽器「クラビコード」が28日、モーツァルトが一時期生活したウィーンのモーツァルトハウスで報道陣に公開、演奏された。ウィーンに戻るのは約200年ぶりで、作曲家が過ごした家に繊細な音色が響いた。

 モーツァルトの死後、19世紀初頭にザルツブルクに移され、普段はザルツブルクの生家にある。モーツァルトハウスでの展示は11月10日までで、同月2日と9日に演奏される。

 クラビコードは高さ78センチ、幅141センチ、奥行き46センチ。ピアノの黒鍵の部分が動物の骨で白く、白鍵の部分が木製で茶色。鍵盤は5オクターブあり、1780年代にオーストリアかボヘミア(現在のチェコ)で製作されたとみられる。

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