「シーア派600人虐殺」 イスラム国、人権団体報告

 【共同】国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は30日、イスラム教スンニ派の過激派「イスラム国」が6月にイラク北部モスルを制圧した際、近郊にある刑務所にいたシーア派の服役囚約600人を虐殺したとみられることを明らかにした。生存者15人の聞き取り調査の結果としている。

 イスラム国はモスルを掌握した6月10日、モスル近郊バドゥシュの刑務所から服役囚らをトラックで連れ出した。イスラム国は服役囚らを崖のふちまで連れて行き、並んでひざまずかせた後、自動小銃で銃撃。服役囚らが谷に転落すると、イスラム国は付近に火を放ったという。

 刑務所からは服役囚約1500人が連れ出された。このうちスンニ派やキリスト教徒は除かれ、シーア派のみが虐殺された。生き延びたシーア派服役囚は30〜40人とみられる。自ら谷に飛び降りたり、他の服役囚の陰に隠れたりして銃撃を逃れたもようだ。

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