冬のガス供給再開で合意 ロシアとウクライナ、EU仲介

 【共同】ロシアからウクライナへの天然ガス供給問題で、両国と仲介役の欧州連合(EU)は30日、ブリュッセルでエネルギー相級の3者協議を開き、ウクライナが滞納しているガス代の一部を支払い、6月から止まっている供給を冬季に関しロシアが再開することで最終合意に達した。

 ウクライナや欧州の冬場の暖房事情に対する悪影響は回避された。バローゾ欧州委員長は記者会見で「合意が両国の信頼醸成に貢献することを望む」と述べ、ウクライナ東部情勢の緊張緩和にもつながるよう期待を表明。ただ、親ロシア派への対応などをめぐる対立は容易に解けそうにない。

 欧州委のエッティンガー副委員長(エネルギー担当)らによると、合意では、ウクライナが滞納金のうち、年末までに計31億ドル(約3390億円)を2回に分けて支払う。ロシア側は、ウクライナ側が代金を月ごとに前払いすることを条件に来年3月末までガスを供給する。

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