拉致被害者12人を個別調査 北朝鮮、過去の結果不十分

 【共同】北朝鮮が拉致被害者らの再調査をめぐり28、29日に平壌で行った日朝協議で、過去の調査結果が不十分だと認め、安否が不明な被害者12人の入国の有無や生活環境を個別に調査していると伝えていたことが分かった。新たな物証や証人も探しているとした。菅義偉官房長官や日本政府関係者が31日、明らかにした。菅氏は記者会見で、北朝鮮による初回報告時期について「常識的には年内」との見通しを示した。

 政府関係者は自民党会合で説明した。それによると、北朝鮮側は協議で、2002年と04年に実施した調査に関し「時間的な制約がある中、特殊機関から出てきた一面的なものだった」と釈明した。特殊機関は、拉致を実行したとされる工作機関を指すとみられる。

 政府は北朝鮮が事態打開へ協力的な姿勢を示したとする一方、時間稼ぎの一環の可能性もあるとして、再調査の進展を慎重に見極めた上で、今後の対応を検討する。

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