核兵器禁止条約妥結へ決議 国連委、日本は棄権
- 2014年11月5日
- 世界のニュース
【共同】国連総会第1委員会(軍縮)は4日、全ての国に対し「早期の核兵器禁止条約の妥結」につながる多国間交渉を開始するよう求める決議案を、109カ国の賛成により採択した。米英両国やロシアなどの核保有国が反対し、日本は棄権に回った。
国際司法裁判所(ICJ)が1996年に採択した「核軍縮につながる交渉を誠実に行う義務」が存在するとの勧告的意見を踏まえ、禁止条約に積極的なマレーシアなどが同種の決議案を毎年提出し、採択されている。
日本は毎年、国連総会で核廃絶決議案の採択を主導する一方、マレーシアなどの決議案には棄権している。佐野利男駐ジュネーブ軍縮大使は棄権について「核軍縮と不拡散を着実に進めるには、現実的な方策が求められる。(禁止条約に向けた交渉への)機は熟していない」と議場で述べた。「日本は核兵器なき世界の実現のため最大限の努力を続ける」とも語った。
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