アルバ、位置特定モバイル販促ツールを投入 〜 小売向けアプリケーション

 法人用無線通信網大手のアルバ・ネットワークス(Aruba Networks)は、企業の販促部門を対象に、屋内用の位置特定モバイル販促技術「アルバ・モバイル・エンゲージメント(Aruba Mobile Engagement)」の提供を開始する。

 同社はそれによって、これまでの中核事業だったワイファイ通信技術およびサービス市場からモバイル・アプリケーション市場に参入する。

 インベスターズ・ビジネス・デイリーによると、モバイル・エンゲージメントの利用企業は、小売店を訪れた消費者のモバイル端末に、販促情報や、消費者が欲する製品の陳列場所といった情報をリアルタイムで通知する。

 モバイル・エンゲージメントは、アルバのワイファイ技術と、スマートフォンの位置を特定するブルートゥース検知技術「アルバ・ビーコンズ(Aruba Beacons)」を使ったサービス。同製品は現在、アンドロイド(Android)端末とアップル(Apple)のアイフォーン(iPhone)に対応している。

 屋内用位置基盤ワイファイ製品の提供に取り組む企業はほかにもあるが、そのほとんどは開発初期段階だ。

 アップルは、アイフォーンやアイパッド(iPad)で認識可能のビーコン構築方法を第三者に示す仕様であるアイビーコン(iBeacon)を提供している。

 アルバによると、アップルの技術が屋内ナビゲーションに限定されるのに対し、アルバの製品は消費者の現在位置や嗜好をもとに特定の製品や販促情報を送信する点が特徴。小売店舗は、数百店舗のビーコンを遠隔管理することもできる。

 小売業者や美術館を含む20〜30の企業および団体がモバイル・エンゲージメントをすでに導入または試験運用を計画している。アルバはそのほか、病院やホテル業界向けに同技術を販促する考えだ。

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