TPP首脳会合開催へ 大筋合意は持ち越し

 【共同】環太平洋連携協定(TPP)交渉の首脳会合が中国・北京で開かれる見通しとなった。8日開催の閣僚会合に出席する甘利明TPP担当相が7日、北京への出発を前に成田空港で記者団に「首脳会合も開かれるのではないかと思う」と述べた。10日に開催される方向だ。

 参加12カ国は閣僚会合と首脳会合で、農産物関税の扱いや著作権の保護期間を統一する知的財産などの難航分野の交渉が進んでいることを確認する。しかし、最終決断を下せるほど論点が煮詰まっていないため、大筋合意は次回の会合以降に持ち越す公算が大きい。

 閣僚会合は10月25〜27日にオーストラリアのシドニーで開かれたばかりだ。前回会合から間もなく、しかも今回の会合は短時間のため、12カ国は大きな成果は期待できないとの見方を強めている。甘利氏も7日、「今回の会合でまとめるのはハードルが高い」と語り、大筋合意には至らないとの認識を示した。

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