硫黄島でデルタ機緊急着陸 乗客9時間近く缶詰め
- 2014年11月10日
- 世界のニュース
【共同】東京の南約1200キロの硫黄島にある海上自衛隊の飛行場に9日午後1時ごろ、関西発グアム行きの米デルタ航空機がエンジントラブルのため緊急着陸した。既に日本を出国済みの乗客163人は機外に出ることが許されず、閉じ込められる羽目に。代替機に乗り換えてグアムに向かったのは9時間近く後だった。
国土交通省が10日、明らかにした。硫黄島を発着するのは通常、自衛隊の航空機だけで、同省の担当者は「民間機が硫黄島に着陸するのは珍しい」と話している。
トラブルを起こしたのはデルタ航空294便ボーイング757。9日午後0時25分ごろ、硫黄島の南南東約450キロの太平洋上を飛行中、左右に1基ずつあるエンジンのうち左エンジンにトラブルが起きたとの表示が出た。機長は右エンジンだけで飛行を続け、約30分後に最寄りの硫黄島に緊急着陸した。
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