古代エジプトの集落に墓 王朝衰退で独自の葬送

 【共同】エジプト中部のアコリス遺跡で、集落の居住地跡から古代エジプト文明の衰退期である第3中間期(紀元前11世紀〜同8世紀ごろ)の墓の木棺に埋葬された女性のミイラが発掘されたことが14日、分かった。古代エジプトの伝統的な葬送観では、生者と死者の領域を区別するのが一般的で、居住地から墓が見つかるのは珍しい。

 この遺跡を30年以上調べている日本のアコリス調査団が8月に発掘。団長の川西宏幸筑波大名誉教授は「王朝の衰退に伴い地方で独自の葬送観が生まれていた可能性がある」としている。

 木棺の形から年代を推定した。木棺の表面には太陽神を表すスカラベ(聖甲虫)や死者を守るとされる有翼女神が描かれており、25〜30歳ぐらいの女性が葬られていた。

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