HP、データ解析2製品をクラウド提供へ 〜 分社後の法人向け事業を視野に

 ヒューレット・パッカード(HP=Hewlett-Packard)は、2015年初めをめどに、同社のデータ解析2製品をホステッド・クラウド・サービスとして提供する。

 コンピュータワールドによると、そのうちの一つは高性能データベース製品「ヴァーティカ(Vertica)」で、「HPヴァーティカ・オンデマンド(HP Vertica OnDemand)」の名前でクラウド・サービスとして提供される。

 HPはまた、おもにウェブ開発者を対象に、テキスト処理ソフトウェア「IDOL(Intelligent Data Operating Layer)」の一部機能を「IDOLオンデマンド(IDOL OnDemand)」という名称のパッケージとして提供する。IDOLオンデマンドは、モバイルおよびデスクトップ用アプリケーションへの組み込みが可能。

 HPヴァーティカ・オンデマンドは、大規模構造化データの高速解析を可能にするもの。バーティカ・データベースは使いやすさを重視した設計が特徴。HPによると、30分以内に設定を完了でき、10テラバイトのデータに簡単に対応する。

 HPヴァーティカ・オンデマンドの料金は月999ドルから。セキュリティーをより重視する企業向けに、仮想プライベート・クラウド・サービス版の提供も予定されている。

 一方のIDOLオンデマンドは、IDOLプラットフォームのアプリケーション・プログラミング・インターフェイス(API)によって一部が構成される。IDOLでは、画像解析やフォーマット変換、テキスト解析、検索といったサービスが提供されている。

 HPはIDOLオンデマンドの試験を2014年初めに開始しており、すでに5000以上の開発者が関心を示しているという。

 HPは、自社ソフトウェア製品のクラウド対応を積極的に進めてきた。HPは2015年に2社に分社する方針。一部の業界専門家らによると、クラウド事業の強化は、企業向けソフトウェアやサービスに注力するHPエンタープライズ(HP Enterprise)の事業展開に有利に働くとみられる。

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